カツラ生活1ヶ月を経て、良かったことと、正直しんどいことを書く。

まず、良かったことから。

一番大きいのは、鏡を見るのが怖くなくなったことだ。以前は洗面所の鏡を見るたびに気分が沈んでいた。今はそれがない。朝の準備が、シンプルに「準備」になった。

次に、人と話すときの余計な意識が消えた。以前は会話しながら「相手は頭を見ているかな」と頭の片隅で考えていた。今はそれがない。会話に集中できる。

自分に対する自信が、少し戻ってきた気がする。外見の一部が変わっただけなのに、全体的な自己肯定感に影響するのだと、実感した。

次に、しんどいことも正直に書く。

装着と管理の手間は、慣れても多少残る。特に旅行や出張では、カツラの管理が一つのタスクになる。

費用が継続的にかかる。定期メンテナンス、消耗品の交換など、ランニングコストがある。これは事前にわかっていたことだが、毎月支出として見ると改めて実感する。

「言えない」という感覚。これは前の話でも書いた。慣れてはきているが、ゼロにはならない。

トータルで見たとき、プラスだったか?

間違いなくプラスだった。

毎日鏡を見るのが憂鬱だったあの頃と比べると、今の生活の質は明らかに上がっている。費用や手間というマイナスを差し引いても、余りある。

ただ、これで終わりにするつもりはない。

カツラはあくまでも「今の解決策」だ。将来的には、iPS細胞を使った発毛治療が実用化されるかもしれない。その日のために、お金を貯めておく必要がある。

次のフェーズは——資金作りだ。