新天地に来て1ヶ月が経った。

一番気になるのはそこだと思うので、最初に答える。

バレていない。

少なくとも、「バレた」という状況には一度もなっていない。

1ヶ月間で、カツラについて触れられたことはゼロだ。「髪型変えた?」と聞かれたことも、頭を二度見されたことも、不自然な間が生じたこともない。

正直、拍子抜けするほど普通だった。

考えてみれば当然だ。新しい同僚たちは、僕の「以前」を知らない。今の状態が「普通の薄毛丸」だと思っている。比較対象がないのだから、何かが変に見える理由がない。

マープをやっていた頃の「バレるかもしれない」という緊張感と、今の感覚は全く違う。あの頃は毎日、地雷の上を歩いているような感覚があった。今はそれがない。

新天地での生活そのものについても書いておく。

新しい職場の雰囲気は悪くない。仕事の内容も、前の職場より自分に合っている気がする。引越し先の街も、思っていたより住みやすかった。

薄毛問題を解決しようとして始めた転職・引越しだったが、結果的に生活全体がリセットされた。それは予想以上に良かったことだと思っている。

ただ、一つだけ正直に書く。

カツラをしていることを、誰にも言えないという感覚は残っている。職場で少し親しくなってきた同僚がいる。でも、これは言えない。たぶん、ずっと言えないままだと思う。

それがしんどいかというと——今は、しんどくない。慣れてきたのかもしれないし、「言う必要がない」と割り切れてきたのかもしれない。

次の話では、カツラ生活1ヶ月目の本音をもう少し掘り下げて書く。